前回の家系にまつわるオカルト3代目の後日談を見つけたので、転記します。日付は2007/05/15(火)。
祖母の話は要約すると、祖母が今までやっていた通り毎年お守りを頂きに某所(別に怪しいところではなく普通の神社)に行って古い物と新しい物を交換し、その際に一年間守ってもらったお礼を申し上げ又一年守ってくださるよう、しっかりとお願いしてくることとその作法。
そして、できれば父の実家とは関わりを持たず縁を切って欲しいという内容でした。
縁あって姻戚になった相手を悪く言いたくないが、どうしても祖母自身あの家を好かないし孫の私にも関わって欲しくないのだそうです。
祖父も同様の考えだそうで、冠婚葬祭でも呼んで欲しくないし、呼ばれても行くなと。
実は来年結婚する予定なのだけれど、式にも披露宴にも呼んで欲しくない。
挨拶をするのなら、向こうに出てきてもらってホテルとかで会うだけにしろ。もうあの家には行ってはいけないと何度も繰り返して約束させられました。
正直、私自身は父方の祖父をそんなに好きではないです。かといって、嫌いかと聞かれると微妙。
一応可愛がられているのだと思うし。ただ、その遣り方や愛情表現が不器用ないし、ものすごく普通ではないだけで。
就学前の子供にお小遣いといって、厚みのある札束をあげてはいけないでしょう。私もギャン泣きして逃げたらしいし。
父方の祖父はかわいそうな人なのだとしか私には思えなくって。
煮え切らない私に祖母は本当は話したくなかったと、父の実家のこわーい話を聞かせてくれました。
祖父母が調べたのか知っていたのかは不明ですが、因縁らしき原因説は複数あって、既に特定が難しいとのこと。
祭祀に相当することも今ではほぼ絶えている様子です。
叔父たちの世代でも引き継がれるかどうか微妙で、従兄弟たちの代になれば完全に失われるだろうと予想しています。
放置される結果どうなるのか分かりません。
良くなるにせよ悪い事が起こるにせよ、関わらなければこちらに類は及ばない。関わるな、という考えの理由だそうです。
因縁の元となったのは蛇ないし何らかの野生動物を穢すか殺すかしてしまった祟り説、神殺しの祟り説、身内殺しの祟り(呪い?)説、神職の成れの果て説などなど。怖い系の民話大集合でした。
毛色が変わったところで、祖霊信仰(先祖崇拝?)の変形版。
昔は周辺地域の神職というか、祭祀を預かっていたのは間違いないですし、
身内殺しがあったのは事実らしいです。
蛇の祟り説はそれらしい逸話は見つからなかったそうです。
ただ私が生まれたとき首周りに赤い帯状の痣があって、鱗のような濃淡があったそうです。
証拠写真もあり。
今まで見せてもらえなかった生後直ぐの写真をみたら本当にあった…
何なんでしょうコレ。原因は分からなかったそうです。
気丈な祖母が一目見てへたり込んだくらい、不気味で気味が悪い…
半月ぐらい消えなかったそうな。
祖霊信仰の変形版というのは、安土桃山頃に父の家系に女の子が生まれたことがあったそうです。
家系図に残っている範囲内では私が生まれる以前では彼女が最後。
一夫多妻で、六、七人兄弟の末っ子で家中が可愛がっていたそうで。
本人への愛情の他にも、小動物に懐かれたり、予言のような事をしたりと、
神様の加護が深い特別な子供だったのだとか。
この女の子のお陰で家は栄え、動乱の時代も上手に乗り切り今に至る基礎が出来たらしい。
地域にも何らかの貢献をして、とても感謝をされて生き神扱いまでされてしまう程。
彼女は残念ながら、病気なのか殺されたのかは不明ですが、十四、五歳で死亡。
土地の豪族がその前後に関わっているようですが、歴史事実である確証はないので割愛。で、この子の遺体を父の実家はどこかに今も保存しているらしい。
埋葬せず、祀っているとのこと。
代々家長だけがその場所を知り、祀っている。即身仏のようなもの?
魂は今も家にいるらしい。
貰い娘さんたちは彼女の代理ないし、形代のような位置づけという解釈。
彼女たちは跡取り息子よりも大事にされたというから、家にとってはかなり重要で大切な存在ったのかもしれない。
貰い娘さんたちは幼い内から養育してゆくゆくは妻ではないけれど、嫁にするための相手らしい。
側室みたいなのでしょうか。
昔、兄の一人がそんな話を父方の祖父から聞いたことがあるそう。
祖父も許嫁(?)の子と兄妹同然に育ったけれど、彼女は10歳そこそこで自然死ではない死に方で死んでしまったとか。
正式には養子縁組をしていないのはそのためで、結婚前に死んだ場合は家のお墓に入れてあげられない。
ほとんどが結婚可能な年齢以前で死んでしまうので、実際結婚した実例があるかどうかは不明。
多分ないんじゃないかな。
死んだ後は田舎式の宗教色の乏しいお葬式を家の中だけであげて、詠める人がお経をあげる。
お坊さんも神主も絶対に呼んではいけないし、来てもいけない。
それを叔父の一人は冗談交じりに「混ぜるな危険」と表現していました。理由があるようです。
遺体は土葬で、上には丸く土を盛る。(穴を掘って埋めてはいけない他、細かく作法がある)
肉とか内臓が土に還ったら上の土山がへこむから、掘り返して骨を綺麗に洗って骨壷に納めて××部屋(記憶が曖昧で思い出せないとのこと)に安置。
家の女の子(嫁含む)を守ってくれるから、大事にすること。
七歳までの本家の子供は新しく歳を取る度に挨拶に行くのが風習なんだとか。
気持ち悪いのが、骨壷は材料に骨周辺の土を混ぜて作るという話でした。
素焼きっぽい素朴な壺。他にも混ぜる決まった材料が複数あって、その一つに人か動物かは不明ですが、血が使われていたとか。
土で清められた体を纏って、より清らかな神様に近くなってかえってくる、と祖父は表現していたそうです。
土葬自体は父の実家の風習。曽祖父も同じような遣り方で葬られました。
そのための土葬のための山を今でも所有しているし、祖父自身自分が死んだときのための許可を既に申請済み。
この山は山菜も豊富だけど、地元の人は絶対に入らない。
地元の子供はそこで遊ぶなと小さい頃からしつけられる。でも何年かおきに迷い込んで洒落にならないニュースになる。
最近、隠れた自殺の名所化しつつあるそうな。
ただし、家の男は埋めた場所の土を使った骨壷なんて使いませんし、遺骨を家の中に置いたりはしていません。
安置するためのお堂が別にあります。
葬儀の遣り方、作法を含めた実家の風習全般に父は疎く、ほとんど知らないと言ってもいいでしょう。
きっと母方の祖父母の方が良く知っていると思います。
父は戸籍上は長男だけど、祖父は庶子になる父よりも年上の叔父(妙な言い方だけど)に家を継がせるつもりだったらしく、
家教育はこちらにしていたからです。
父は若い頃から虚弱体質で、渾名が骨格標本だの干物だのと、由来が丸分かりな渾名を付けられてきた人なので本人もその気がなく、無気力無関心。廃嫡されたのかも。
結婚後急激に体重増加で、今は立派なメタボリック。ひょっとすると、父の実家は弱い人間から何かしらに負けて死んでしまう家なのかもしれません。
貰い娘さんたちが亡くなる年頃は10歳前後から17、18歳辺りが一番多かったそうで。神様の加護が薄れる年頃から、バタバタと死んでしまう。
父の実家では絶対にペットの類は飼わない決まりだった。なぜかというと、小学校の理科で課題にされたお蚕の飼育ですら全滅するからだと従兄弟の一人が笑い話にしてた。ちょっと感覚が変。
嫌な喩えだけど、貰い娘も嫁の盾ないし身代わりがいなくなった家の中で、一番弱かった父が犠牲になりかけていたのかもしれない。
父は自分の実家が大嫌いなので、話題にするのも嫌がる。娘が関わることも、気にするのも嫌う。
聞きたいこともあるけれど、あの様子では聞くに聞けません。
祖父母の話も、兄たちの昔話も、父の態度も、どれも分かるようで肝心なところが不完全燃焼で分からないことばかり。
そのせいでかえって怖さが増した気もするけれど、一番大事なのは関わらないことだと祖父に言われたことを信じようと思います。
祟りも呪いも近付かない人間にはそんなに怖いものではない。何よりも生きている人間の方が強いのだから、気持ちを強く持って負けないように幸せになりなさいという言葉は他にも応用が利きそうですね。
兄たちのように、無関心無神経鈍感の三拍子が揃うと無敵なのでしょう。私もそうなりたいです。
貰い娘達の葬られ方、私には、成仏させないためのやり方にしかみえないのですが。生まれてすぐ蛇に首を巻かれていたのも気味悪い話です。
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